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活動報告

新清掃工場(流動床式に決定)

2011年5月31日

平成23年5月31日に開催された山形広域環境事務組合(山形、上山、山辺、中山の4市町)臨時議会におきまして、山形市と上山市に建設を予定している2つの新清掃工場の処理方式が流動床式ガス化溶融方式に決定したことが報告されました。これは議会前に行われた各首長による管理者会議で協議して決定され、その内容について同日開催の組合議会全員協議会にて報告されたものであり、参考までに内容を添付させていただきます。

(以下)

山形広域清掃工場処理方式検証結果について会議報告書の概要(抜粋)

1、処理方式の検証結果について

処理方式の検証は、平成15年度の処理方式検討会議における評価の枠組みを踏襲し、7つの性能項目である「中間処理性」、「環境保全性」、「再資源化性」、「施設の安全性」、「維持管理性」、「施設規模」、「経済性」について、改めてメーカーへのシステム調査等を行い、メーカー回答を基にした処理方式の比較評価を行った。評価に際しては、山形広域環境事務組合が掲げる施設規模の基本方針に沿った「信頼できる施設」を重視して、各性能項目に重み付けして総合的に評価した。

その結果、「流動床式ガス化溶融方式」が、「環境保全性」、「施設の安全性」、「経済性」、「再資源化性」の面で優れていると判断し、前回の検討会議での評価結果と同じように、総合的に最も近い評価を得た。評価検証結果を表1に示す。

なお、処理方式の検証にあたっては、「整備工場数は2工場」であること、「発注時期は2工場同時」であること、「施設規模は2工場で300t/日(1工場150t/日)」であること、「焼却残渣は溶融し溶融スラグとして資源化」すること、及び、処理対象物は上記の2市2町のごみ分別区分において、現状の燃やせるごみに、立谷川リサイクルセンターで破砕、分別等を行っているプラスチック類、雑貨品・小形廃家電類及び粗大ごみの処理残渣を含め処理することを前提においた。

表1

順位 処理方式
1位 流動床式ガス化溶融方式
2位 シャフト式ガス化溶融方式
3位 ストーカー式焼却+焼却残渣溶融方式

2、施設整備を進める上での留意事項

今後、施設整備を進めるにあたり、次の事項について留意しておく必要があると考える。

○     2工場を同時に整備することについて、共通仕様部分と各予定地での余熱利用や敷地の制約をそれぞれ反映した独自仕様部分の発注条件の検討を進めること。

○     今後の計画においても、処理対象物であるプラスチック類については、環境負荷や経済性、資源循環の面での総合的に優れるサーマルリサイクルによりエネルギー資源の効率的な利用を図り、市民の負担を軽減するためにも、長期的に経済的な安定運転を勘案した計画を推進していくこと。

○     この度の東日本大震災のように長大規模災害の発生も考えられるので、更に高い安全性に配慮したシステムを構築していくためにも、最新の防災技術を取り入れていくなど、安全対策については十分な検討を進めて行くこと。